日付 : 21-10-26 07:35
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去る10月16日に「令和3年度熊本県公立高等学校PTA連合会中央地区指導者研究大会」が、本黌同心会を幹事校としてフードパル熊本の多目的ホールにて開催されました。昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から本大会は中止されており、2年ぶりの開催となりました。新規感染者が減少傾向にあるとはいえ、幹事校を務める本黌同心会としては会場内でのマスク着用や手指消毒の徹底、ソーシャルディスタンスを考慮した座席の配置や換気のための窓の開放など感染防止対策に関する呼びかけを繰り返して行い、対策を十分に講じた上での開催となりました。
開会行事前のアトラクションにおいては、本黌同心会桑原実生活安全委員長による司会進行のもと、本黌吹奏楽部の録音による演奏や放送部制作の学校紹介ビデオが披露され、会場を楽しませてくれました。開会行事では本黌同心会 田野恵隆 副会長による開会宣言のあと、国歌静聴へと続き、主催者を代表して熊本県公立高等学校PTA連合会 夏木良博 会長の挨拶がありました。続いて中央地区PTA連絡協議会 四海公貴 会長、幹事校の那須髙久 黌長の挨拶へと進みました。
次に、甲佐高校育友会と熊本高校育友会から、それぞれの学校におけるPTA活動に関する実践事例報告がありました。
甲佐高校からは、オープンスクール時に来校された保護者との意見交換会や保護者が面接官として参加する3年生対象の面接練習会、また生徒と保護者が一緒に学ぶ講演会など育友会独自の実践例が発表されました。また、携帯電話、スマートフォン、インターネット等の利用に関する「甲佐高校生のルール」についての説明がありました。このルールは、生徒が自らの大切な命を守り健全な高校生活を送るために、各クラスでの討議をもとに生徒会が作成した原案を育友会役員会での検討を経て完成させたものです。今後の課題としては、この生徒主導のルールを各家庭に周知し、実行に移していかなければならないということでした。
熊本高校の発表では、最初に進路実績に関する報告がありました。熊本の雄が集い互いに切磋琢磨している学校だけあって、全国の難関大学に多数の合格者を輩出していました。また、育友会が中心となって教室の机や椅子を新たに購入することで学習環境の充実を図ったり、大学入学共通テスト直前に3年生全員に合格祈願の鉛筆や消しゴムを配付したりしているという報告がありました。更に、育友会の活動時に着用するベストを新調したことや熊日新聞コンクールで特別賞を受賞した「熊高育友会会報」についての紹介があり、いずれも好評を博しているとのことでした。両校ともに生徒を主眼に置いたPTA活動が精力的に行われており、本大会に参加した各学校にも今後の大きな糧となるような有意義な発表でした。質疑応答が非常に活発に行われ、予定時間を大幅に超過するほどの盛況ぶりでした。
続いて熊本県公立高等学校PTA連合会の小林博 事務局長から、全国高P連賠償責任補償制度等に関する説明がありました。
その後、休憩を挟んで基調講演となりました。本黌の卒業生でもある株式会社シアーズホームHD代表取締役社長の丸本文紀 様をお招きして、「企業が取り組む人材育成とは」という演題のもと御講演をいただきました。本黌同心会 上西川原千晶 監査委員による講師紹介のあと、丸本様のこれまでの御経歴とともに、会社を経営していく上で大切にしている心構えなどについて熱く語っていただきました。特に、「会社を成長させるためには、社員教育が最も大切である」という言葉からは、私たち大人が親身になって子どもに関わっていくことの重要性についても教えられました。また、これまで育ててもらった親にお礼をするために、新入社員全員の初任給に「親孝行手当」を設けているというお話がありました。このお話の時には、目頭が熱くなった保護者の方もいらしたようでした。基調講演の最後には、本黌同心会 末永隆夫 部活動委員長による謝辞と林田亜衣 副会長による花束贈呈を行い、丸本様に感謝の意を表するとともにその労をねぎらいました。
その後、閉会行事へと移りました。まず、四海公貴 中央地区会長がPTA活動報告推薦校の発表を行いました。今年度は、熊本高校育友会が中央地区の代表校として県大会での発表を務めることに決まりました。九州大会での発表を目標に精一杯取り組んでいただきたいと思います。次に、幹事校を代表して本黌同心会 平野義登 会長がお礼の言葉を述べ、引き続き次期幹事校の松橋高校PTA 敷島武士 会長から決意表明がありました。最後に、本黌同心会 住吉哲郎 副会長による閉会宣言をもって本研究大会の全日程が終了しました。
最後になりましたが、コロナ禍の中に本研究大会を開催するにあたり、本黌同心会役員の方々をはじめ御尽力いただきましたすべての皆様方に対して、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。本大会が今後のPTA活動の更なる発展に寄与することを御祈念申し上げております。ありがとうございました。
(文責:林・石川/写真:田畑)
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