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黌長 坂本 憲昭
済々黌高校のホームページをご覧いただきありがとうございます。
本黌第34代黌長の坂本憲昭と申します。
皆様には、日頃から本黌の教育活動にご理解とご支援をいただいておりますことに心から感謝申し上げます。
3年間、学習に励むだけでなく、多彩な仲間たちと済々黌ライフを楽しみながら、自分を鍛え、伸ばし、人間としての幅を広げていくこと、これは社会で活躍するために大切なことであり、そのような学びのチャンスにあふれた学校であることが、創立以来140年を超えて引き継がれてきた本黌の個性であると考えています。
これからも個性ある進学校として「済々黌での本気の3年間で未来の自分を変える」という志を持った皆さんの入学をお待ちしています。済々黌での3年間で成長し、卒業後も志を持って社会貢献や自己実現を目指し生きていく、そのような若者を育て社会に輩出していくことが本黌の使命です。
それでは、本黌について紹介させていただきます。
本黌は、明治15年2月11日に創立され、令和4年に創立140周年記念式典を執り行いました。その前身は、明治12年に佐々友房先生らにより創設された「同心学舎」です。本黌黌歌に「同心の友集まりて 道を講ずる一茅舎」と歌われるこの同心学舎は現在構内に移築されており、140周年記念事業の一環として、同窓生有志の皆様のご尽力により改修並びに周辺の整備がなされました。
「済々黌」という黌名は、中国の古典である五経の「詩経」にある「済々たる多士 文王以て寧(やす)し」、すなわち「立派な人材が豊富であるので、国が安らかに治められている」様を表現した一節に由来します(「黌」は「学校」や「学び舎」を意味します)。創立年の入学生は81人であったと記されていますが、以来、4万5千人を超える卒業生を輩出し、現在、まさに「済々たる多士」が国内外のさまざまな分野で活躍され、後輩の活躍を温かく見守っておられます。同窓生の方々からの篤いご支援をいただき、大変恵まれた環境で、生徒は学業に、学校行事に、部活動に打ち込むことができます。
済々黌の変わらぬ本質、それは「三綱領」の教えです。時が移り、教育内容や外観は変化しても、この三綱領の教えはしっかりと継承されています。
本黌の建学の精神である三綱領
「正倫理 明大義」(倫理を正しうし 大義を明らかにす)
「重廉恥 振元気」(廉恥を重んじ 元気を振るう)
「磨知識 進文明」(知識を磨き 文明を進む)
本黌の建学の精神である三綱領は創立と同時に制定されており、以来、時代の変遷の中にあって、終始一貫、本黌生、さらには卒業生のあるべき姿を説いています。創設者の佐々友房先生は、開校にあたり「我が徳を修め、我が気を養い、我が体を鍛え、その上で我が智を磨いて、所謂三育併進としたい」と述べられ、「徳」「体」「知」の順に綱領を掲げたことの意義を語っておられます。
入学当初は難解に思えるこの三綱領も、学校行事等で唱和し、その内容や価値を説かれる中で、本黌生の心にしっかりと浸透しています。変化の激しい現代社会においてこそ、普遍的な理念である本黌の「三綱領」のスピリットが一層価値を持つのではないかと考えています。
本黌の教育の大きな目標は、さまざまな分野で活躍する人材(済々たる多士)を育成することです。本黌では、生徒は学業だけでなく、部活動、学校行事等にも手を抜かず精一杯取り組みます。そして、それらを高いレベルで両立するために努力しています。両立すること自体も簡単ではありませんが、両立を目指す中で悩んだり、自分で工夫したり、周囲の支援に感謝したりする経験はさらに重要です。経験の中で身に付けた力が、社会に出て困難に直面した際、新しい人間関係を構築する際などに大きな力となります。実際、本黌の卒業生は、政治、行政、経済、医療、教育、報道、サービス業、製造業、文化、芸能、スポーツ等々、高校時代の経験を活かして、幅広い分野でトップランナーとして活躍されています。
進路指導においては、生徒の「志を高く持ち、目標とする大学等を最後まで目指す」という姿勢を大切にし、全職員で支援をおこなっています。今年度入試においても、東京大学、京都大学を始めとするいわゆる難関大学にも多くの生徒が挑戦しました。結果も大切ですが、目標達成のために積み重ねたそれぞれの努力の過程は必ず今後の人生に活かされるものであると信じています。なお、詳細につきましては「進路実績」のページでご確認ください。
本黌は「社会に貢献できるグローバル・リーダーの育成」という目標を掲げ、教育活動の充実に取り組んでいます。本黌が力を入れる学びのポイントである「カリキュラム・ポリシー」は次の7点です。
1 全教科で主体的に学ぶ態度や思考力・判断力・表現力を育成する。
2 確かな学力育成のため「主体的・対話的で深い学び」を実現する。
3 広い視野で事象を捉える力の育成や、論理的思考力の向上を目指す。
4 教科横断的な学びや、学校行事等を通じて課題発見・解決能力の向上を図る。
5 英語教育を重視し、グローバルコミュニケーション能力を高める。
6 国際社会に貢献する人材育成のため、大学等との連携を充実させる。
7 持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとした探究活動を行う。
近年、教育界を取り巻く環境は大きく変化し、将来も予測不可能な時代です。しかし、このような大きな変化への対応は、本黌の長い歴史の中では何度も繰り返されてきたことです。本黌としましては、これまで大切にしてきた建学の精神や教育理念をしっかりと踏まえながら、探究的な学びの推進、グローバル社会への対応、ICTの活用など新しい時代の風を捉えて的確に対応してまいります。
これからも「済々黌でよかった」という声が多く聞かれるよう、職員一同努力してまいりますので、今後とも本黌の教育活動にご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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